寂光院の歴史とみどころ
寂光院は、推古二(五九四)年に聖徳太子が御父である用明天皇の菩提を弔うために建立したと伝えられています。本尊の地蔵菩薩立像も聖徳太子の作であるとされていますが、2000年の火災で損傷をうけてしまい、現在は倉庫にしまわれています。平清盛の娘で高倉天皇の皇后である建礼門院徳子が晩年隠棲したとされる寺です。
徳子は壇ノ浦の合戦で平家一門が源氏に敗れてた際にほかのもととともに入水を図りますが命を取り留め、その後尼となってこの寺に棲みました。このようなエピソードから、寂光寺は「平家ゆかりの寺」として知られています。
思ひきや深山の奥にすまひして雲井の月をよ そに見んとは /建礼門院
(こんな深い山の奥に住み、都から遠く離れた月を見ることになるとは思ってもいませんでした)

その後寺は荒廃していましたが桃山時代になって豊臣秀吉の側室である淀君(浅井茶々)が、父母兄弟である浅井一族の菩提を弔うために再興しました。残念ながら2000年の火災で本堂も焼失してしまったため、現在のものは復元です。
寂光院の詳細情報、アクセス、地図
住所:京都府京都市左京区大原草生町676
電話番号:075-744-3341
拝観時間/営業時間:9:00-17:00(冬季は短縮あり)
拝観料・料金:600円
公式サイト
バス
:京都市バス「大原」下車15分