北野天満宮(きたのてんまんぐう)

北野天満宮

北野天満宮の歴史と見どころ

言わずと知れた「学問の神様」

「北野天満宮」は菅原道真を祭神とする学問の神様として受験生を中心に参拝者の絶えない神社です。なぜ菅原道真が学問の神様なのかというと、道真公自身が小さいころから和歌や漢詩の才能に優れ、仕事でもその手腕を高く評価され生まれや身分を超えて異例の出世を重ねていった人物だったから。その才は朝廷一といわれるほど。

なので同じように菅原道真公を祀る福岡県の太宰府天満宮も学問の神様として受験生に非常に人気ですね。

少し話が逸れますが菅原道真というと「三大怨霊」として知られています。(ほかの2怨霊は、源平合戦に敗れた平将門と、保元の乱で流刑となった崇徳上皇です。)

上の説明のように、有能であったためにメキメキと出世した道真公はそれゆえに周囲の嫉妬を買い、無実の罪で福岡太宰府の役所に出向となってしまいます。身に覚えのないことで事実上の流刑となってしまうわけですから、その無念は計り知れないものがあったでしょう。いつか京都に帰ることを願いながら、道真公は病気で太宰府で亡くなりました。

ここから怨霊伝説がはじまるわけですが、道真公の死後、京都では彼を謀った関係者が次々と怪我や病気で亡くなます。ついには朝廷に雷が落ちて多数の死者が出るなどしたためこれはいよいよ「祟りにちがいない」だということになり、菅原道真の鎮魂のために建てられたのが北野天満宮なのです。

ちなみに道真公を表す「天神さん」は、この雷を落とすエピソードからきていて、雷を操る→天を司る神だ→天神 となります。

一方で学問の神様であり、また一方では怨霊であるというのは不思議な感じもしますが、周りから祟りだと確信されるほど、誰から見ても無念な最期だったのでしょう。

そんな北野天満宮では、「三光門」という中門がシンボル的な建築物です。三光というのは星、月、日を表し、実際門には月の彫刻、日の彫刻がありますが、しかし星の彫刻はどこにもみられないことから三光門は別名「星欠けの門」と呼ばれ、神社の七不思議のひとつです。

北野天満宮
三光門

また本殿と拝殿は「八棟造(八棟造)」という入り組んだ作りになっています。八棟造というのは破風という装飾をつけて立派にした屋根を建物や建物の間の石畳の廊下などに重ねることで、社殿全体を見たときに堂々として豪奢な印象を与える日本の建築様式です。

2月から3月の梅苑は見どころの一つ

観光的には2月から3月にかけての梅苑公開時期がおすすめ。梅が大好きだったという道真公にちなみ苑には1500本もの梅の木が植えられています。道真公が太宰府に流された際に読んだ句は有名です。

東風吹かば、匂いおこせよ梅の花、主なしとて春を忘るな
(梅の木よ、たとえ京都に私がいなくとも、東の風が吹いたなら花を咲かせて春を届けておくれ)

桜を見に京都に来る人は大勢あれど、梅を見に来る人はそれほどでもありません。京都の冬は寒いですし、2月から3月中旬くらいまでは比較的ゆっくりと観光できる時期なのでおすすめです。

また、毎月25日は天神さんとよばれるフリーマーケットが行われこの日は本殿もライトアップされます。

北野天満宮の詳細情報、アクセス、地図

 

住所:京都府京都市上京区馬喰町
電話番号:075-461-0005
拝観時間/営業時間:5:00〜18:00(冬季は30分短縮)
拝観料・料金:無料
公式サイト

北野天満宮への行き方:

バスでアクセス

:市バス10,50,51,52,55,101番系統「北野天満宮」下車すぐ

電車でアクセス

:京福北野白梅町から徒歩5分

地図

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